川本真琴は揺るがない


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川本真琴のライブに行った。

これで4か5回目。

ライブに行く度に、目の前に川本真琴がいることが不思議でしょうがない。

毎回、中学生の時の自分に「将来お前は川本真琴のライブに行くことになるぞ!」と伝えたい気持ちになる。

郷愁やノスタルジーともちょっと違う上手く言い表せない不思議な感覚。

きっと自分にとって川本真琴は唯一無二の存在で、

そんな存在は川本真琴だけなんだと思う。

だから当時聴いていた曲はほとんど歌わなくても、行き当たりばったりに見えるようなMCを聴いていても、今の収入ではチケット代お高いななんて少し思っても、

あの歌声を聴くと、弾むように歌う姿を見ると、それだけでこみ上げてくるものがある。

全部ゆだねてしまいたくなる。

 

ライブで歌った新曲と思われる曲がとても良く、この先CDが発売されたらたぶん買うだろう。

しかし昔のように擦り切れるほど歌詞カードを見つめるようなことはしないと思う。

何度も何度も曲を聴き返すことも、開催されるたびにライブに行くこともない気がする。

 

 

それでも川本真琴は揺るがない。

 

 

そんなことを600円のミネラルウォーターを抱えて帰る電車の中で考えた。