時事漫才
爆笑問題「時事漫才」読了。
「爆笑問題の日本原論」は今まで読んだ本の中で一番好きな本で、
爆笑問題の二人にサインを書いてもらった文庫版の日本原論は、
もしかしたら家にあるもののなかで一番大事なものかもしれない。
日本原論がなければカーボーイも聴いていなかっただろうし、
こんなに爆笑問題を好きになることもなかったと思う。
時事漫才はそんな日本原論シリーズの第8弾。
日本原論は3か4あたりまでは読んでいたはず。
それ以降は読んでいない・・・と思われる。
こんなに日本原論が好きだと言っておいてなんだそりゃって話ですが。
今回も単独ライブの先行発売、限定の未収録原稿目当てに購入した不届き者です。
改めて日本原論を読んだ感想は「あ~変わってなかった」。
相変わらずのおもしろさ。
この20年で表現できる幅は狭まっているかもしれないけれど、
太田さんはまったく変わらずにおもしろい漫才を書き続けている。
頼もしくもあり、途中読んでいなくて申し訳なくもあり。
太田さんは「常に一人の疲れたサラリーマンを笑わせることだけを考えて書いている」と、
24年前から今まで言い続け、毎月欠かさずに漫才を書いてきた。
この言葉を聞いて、放送作家の寺坂さんが言った
「優れたラジオパーソナリティはラジオの向こう側にいる一人に話しかけている」
という言葉を思い出した。
ずっと一人に向けて漫才を書き続けてきた太田さんは、
誰よりもラジオを聴いている一人に語りかけることが出来る人なのかもしれない。
日本原論を読んでカーボーイのおもしろさの秘密を垣間見たような気がする。
と同時に太田さんのおもしろさはテレビでは十二分に伝わらないのかもしれないというもどかしさも感じた。
くりぃむナンチャラのような番組を爆笑問題でも!
と思うのはカーボーイがこんなに長く続いていることを考えると贅沢というものか。
とにもかくにも時事漫才。
おもしろかったです。
続けてもらえる限り、追いかけ続けたい。