コインロッカーベイビーズ(下)
やっとこさ読み終わりました。
(上)の押し寄せる感じとはうってかわっておちついた印象を持ちました。
その分深く丁寧に。言葉を尽くして伝えようとしている感じ。
もちろん物語の中では、あいかわらずとんでもないことが起こっているのですが、主人公二人の感情の部分が大きく揺れ動いていた前半とは違って、真っすぐ一直線に目的にむかっていたから、そんな気持ちになったのかもしれません。
ただずっと一貫しておかしいのはおかしいですよ。みんなどこかしら狂ってる。
そういえば普通の人が出てこなかったなぁ。
読後感は・・・。きれいな、ちょっときれいすぎるというかクサさもほのかに漂う終わり方でした。
もうちょっとその後というか続きが読みたかったです。
共感は出来ない。あこがれもしない。でもすごい。
そんな小説でした。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/01/09
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (119件) を見る