下半期

あっというまに下半期。


6月某日にひとつ歳をとった。
30歳を越えると切迫する。すべてにおいて。
ただ電車に乗っているだけでわけもわからずに涙が出てくる、なんてことも起きる。
遮断機が下りて警報音が鳴る踏切を見て咄嗟にこっちにいったらマズい、なんてことも思う。
働いて結婚をして子供を産んで。社会人としてまっとうに生きるまっとうな人たちがうらやましい。
うらやましいけどただうらやましがるだけ。なるための努力はしない。
今月も収入<支出。徐々に減る蓄え。自立は夢のまた夢。
きっと加速度的につらくなるんだろう。坂を転げ落ちるように。
耐えられなくなったら、さようなら。


なんてね。
言いたいことはこんなことじゃない。楽しいこともないわけじゃない。
自身のセルフハンディキャッピング理論でいくと、
幸せを願う=自分が不幸になる
幸せを願えば願うほど自分を不幸にしていく
ということが判明し、コロンブスの卵的に目から鱗で、今までこんな考えで生きてきたのかと思うと、本当に気持ちが悪い。
言い訳だけの人生。


それは異常でよくないことだとやっと気がついた。
卑屈の国から、さようなら。