やめるってよ

「はい、どうもこんにちは〜」


「最近ある日本映画がおもしろいって話題になってるんだけど、知ってます?」
「もちろん!『磯野、野球やろうぜ』だろ?」
「違うよ!『桐島、部活やめるってよ』だよ!。『磯野、野球やろうぜ』だったら完全にサザエさんの映画じゃねえかよ!」
「え!?違うの?サザエさんザ・ムービー『磯野家とイタリアンマフィアとマザーファッカー』じゃないの?」
「全っ然違う。あとそのサブタイトルはあえて無視しますから。そうじゃなくて『桐島、部活やめるってよ』ですよ」
「へ〜初耳。一体どんな映画なの?」
「『桐島、部活やめるってよ』は男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活をやめることをきっかけに、同級生たちの中で起こる変化を描いた作品ですよ」
「あ〜じゃあ今のAKB48の話ってことだね」
「う〜んちょっと状況は似てるかもだけど、そうじゃないんじゃないの」
「いや、きっと大島がガッツポーズしたり、こじはるがガッツポーズしたり、麻理子様がデカかったりしてますよ」
「他のメンバーは?」
まゆゆがガッツポーズしたり、ともちんがガッツポーズしたり、あとは麻理子様がデカかったり」
「みんな喜んでるじゃねえかよ!あっちゃんの気持ち!そして麻理子様の扱い!!」
「じゃあ、あれだ、シアトルマリナーズの話だ」
「それは違う」
「いや、マリナーズでは『イチローヤンキース移籍するってよ』って話題で持ち切りだったと思うよ。そう考えたら川崎はこの映画直視出来ないだろうなあ。かわいそうなムネリン」
「別にお前が川崎宗則選手の心配しなくていいよ!」
「でも実際に部活やめるってなったらそうとう大変だと思うよ。顧問に退部届けを出したりするのは緊張するもん」
「そうかな〜。案外すっと出来ちゃうんじゃないの」
「そんなに言うならちょっと練習させてくれよ。今後部活やめるときのために」
「まあ俺たちとっくに成人してますけどね」
「そんなことわからないだろ!人生あきらめたらなにもできないぞ」
「むだにポジティブだな。本当にむだに」
「よし、じゃあ俺がバレー部をやめる生徒やるから、お前はバレー部やって」
「え?バレー部?バレー部の顧問じゃなくて?」
「なに言ってんだよ!顧問なんて誰にでも出来るだろ。バレー部はお前にしかできないんだぞ」
「いや、言ってる意味が分からない。バレー部ってなんだよ」
「バレー部はバレーボールをやる部活のことで男子と女子に分かれてて・・・」
「それは知ってるよ!バレー部やるってどういうことだって聞いてんだよ!」
「そんなものお前の心の奥底からわき上がるパッションでクリエイティブに表現してみせろよ!人に聞くな!成人してんだろ!馬鹿!」
「ふざけんなよ!そんな意味わかんねーことに付き合ってらんねえよ。俺もうやめさせてもらうわこんな漫才」
「みなさ〜ん、相方、漫才やめるってよ」
「ふざけんな、いいかげんにしろ!」


「どうもありがとうございました〜」






40点。最初の磯野、野球やろうぜが案外おもしろいなと思って書き始めたんですがそこそこでした。
さんざん「桐島、部活やめるってよ」の改変ネタはこすられてると思いますがほかにも「青島、レインボーブリッジ封鎖できないってよ」とか思いついたりしてました。なんかすいません。


カーボーイで読まれないもんだからこんなことしている。
おもしろかったなハリセンボン