年齢学序説

年齢学序説 (幻冬舎よしもと文庫)

年齢学序説 (幻冬舎よしもと文庫)

壮大なこじつけ。
やさしく真面目で真面目な文章で「26歳」という年齢をキーワードに博多大吉さんが芸人、ミュージシャン、スポーツ選手等の成功を掴んだキーポイントを独自の見解で考察。


あとがきで本人が「これは私の妄想です」と記されている通り、学問・検証としてはいささかその論説に無理があるのでは?と思う箇所も多々ありますが、それはこの本の主題ではまったくなく、むしろそのこじつけに感じられる部分をどのように年齢学というものに落とし込めていくのか、その妙を楽しむものだと思います。


またこの本は読む人を2つの理由で選びます。1つめは前述のこじつけの点。真剣に年齢学について知りたいという真面目な方は読み進めることが難しいのではないかと。もう1つは「26歳」という年齢がキーポイントになっていること。26歳以下の年齢の方は自身の26歳を当然ながらまだ経験したことなく夢想するしかないため、26歳以上の年齢を越えないと醍醐味が味わえないのではないかということ。


しかし、26歳以上お笑い好き、プロレス好き、プロレスはあまりでもミュージシャン好きという方は必読で、40歳前後の人ならなおさら楽しめると思います。



ちなみに、この本を読むと自分が26歳の時に何をしていたかどうしても気になってきますが、僕の場合は某大手芸能事務所が主催するスクールに通い始めた年でした。
もしもこの先、僕がまかり間違ってテレビ等の制作の仕事ができるようになっていたとしたら、年齢学を証明させる一助になれますね。
そうなっていたいものです、が。