トロピカル性転換ツアー
- 作者: 能町みね子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/12/04
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
能町みね子さんの性転換手術体験記inタイ。
とても大変な手術だし、さらにとんでもない状況に追い込まれているけど、
それでもすごく楽しそう。あっけらかんとしている。
この客観性というか、あくまでも普通のことですよというスタンス、
それを表現できる文章の上手さ。
なんかズルいわ〜って思っちゃう。
僕は恋愛経験に乏しく、おちんちんがなければこんなことで悩まなくていいのにな〜なんて考えたりするんですが(それ以上にこんなにおもしろいTOYは地球上に存在しないとも思っていますが)、
この本を読んだら気軽にそんなこと言えません。
性別変えるって大変だ(あ、でも取るだけなら性別変える必要はないのか?)。
また解説が素晴らしく、僕の思ったことは全て内澤旬子さんが解説で語ってくれています。
でも能町さんすごい社交的ですよね。
勝手にこっち側(どっち側?)の人だと思ってたんですが、どうやら違うらしい。
キャンパスライフを謳歌してたらしいし、めっちゃ頭いいらしい。
けど著作を読み、ラジオで話しているのを聴くと、やっぱりこっち側(だからどっち側?)の人間だ、と安心してしまう。させられてしまう。
これはアイドルと結婚し後輩に慕われ高い能力でそつなく仕事をこなし好きなことに夢中になれる、伊集院さんと通じるものがある。
やっぱりズルいわ〜。好きだわ〜。