AMラジオで会いましょう5

朝起きる。
家から学校まで自転車で30分。真ん中ぐらいまではなだらかな道。
そこから登り、下り、さらに下ったところに学校はあって、かつてここは川だったらしい。
学校を建てる時、基礎の柱がなかなら安定しなくて苦労したとかしないとか。
周りには高い建物はなにもない。遠くに山の稜線が続いてほぼ空が広がっている。
ここにいれば目が悪くなることはないな、現に視力1.5だし。
そんなことはさておき、この通学の30分。往復1時間。
この時間が僕にとっての唯一の至福の時。許された時間で解放された時間。
昨日録音したラジオが聴ける時間。
サドルをめいっぱい高くした、駅前に放置して2度ほど撤去され2度ほど無事生還した自転車に乗って、学校に向かう。
120分テープはパンパンにした。