コインロッカーベイビーズ(上)
自立の色さんに薦めていただいた村上龍の小説。
もうとんでもないです。
なにがどうとんでもないのかを説明することができないくらいとんでもない。
読んでみれば僕の言ってることがわかると思います。
とにかく逸脱しています。
一応裏表紙には「コインロッカーを胎内としてこの世に生まれたキクとハシ。〜中略〜鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章」と書いてありますが、それだけで中身を表現することはとてもとても。
SF的な近未来ではなく不条理な世界が舞台。気持ち悪い夢を見ているような?それも違うか。
エネルギーがゴイスー。あとは文章の表現力がパない。頭でイメージをはっきり作る前にさらに文字が押し寄せてそのイメージをぶち壊す感じ。う〜ん上手く伝えられない。ところ狭しと言うか怒濤なんです。
それと語彙が豊富ね。読めない漢字がちらほらはら。勉強不足を反省。
村上龍さんの小説は初ですがビックリでした。小池栄子をあわよくばって思っているただのアブラギッシュなおっさんじゃなかったんですね(そんなことは思ったことが無い)。
いろいろな面で強烈なので好き嫌いは分かれると思います。僕はどっちとも言えないかな。オードリー若林さんが村上龍さんの小説が好きなのはちょっとわかる気がしました。若林さんの暗部を思い出してね。
読むのに1ヶ月以上かかったので後編読み終わるまでどのくらいかかるかちと心配。他のこと(ラジオやテレビ)を少しおさえればいいんだけどね。図書館の予約本が借りられるようになったしどうしましょ。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/01/09
- メディア: 文庫
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